極彩色サナトリウム

此処はちぐはぐサナトリウム 灰色の花さえ極彩色に変わりましょう  くすんだの貴方の心さえ極彩色に彩りましょう ご来院の際はお足元にどうぞお気を付けて 

2012年03月の記事

the end

此処は“ゴール”なんかじゃあないのに、終わることを余儀無くされた。
私の足は未だ走れるのに、折ることを余儀無くされた。
the end?
私は終わっちゃったの?

私は二月の頭から、生きて生きて、哀しく為る程に生きることに踠[モガ]いて居る貴方を想って、働くことを決意しました。
一緒に駆けっこでもする様な気持ちで。
記憶に遠い幼い頃、貴方は普段携えるしかめっ面を、怒号を放り出して、私を抱いて笑ったと云います。
私は其れにちゃんと応えたでしょうか。
ちゃんと、応えて一緒に笑ったでしょうか。
よーいどんで、ちゃんと、一緒に走ったでしょうか。
そんな想いで、未だ寒く雪の降る季節、私は人様と足並み揃えて働くことを、思い出そうと、思い立ちました。
場所は何処でも良かったけれど、どうせなら自分の好きなものを置いた場所が良いと思ったのと、自分の足で歩んでゆける場所が良いと思い、ツタヤをもっとずっと小さくした様な経営形態の(本、CD、DVDの販売と、CD、DVDレンタルが主のお店)、家から片道徒歩四十分の、随分と寂れたお店に決めました。
面接の時点で、今迄の間違いや失敗を思い起こし、病気のことは全部隠さず話しました。
今思うと、あの時は「今迄の間違いや失敗を生かすんだ」なんて思ったけれど、カミングアウトすると云うことが、ひとりの人間として働くと云う上で、良いことだったのか悪いことだったのか、此の場所では又見定める機会を逃した様に思います。
全部病気の所為[セイ]にされて、本当の私のことは何ひとつ見ては貰えませんでした。
過剰に心配をされ・・・なんて書き方では失礼ですよね、過剰な迄のご心配を賜り、腫れ物に触るかの様な扱いを受けました。
勿論、私の仕事に向かう体制も良くなかった様に思います。
一ヵ月過ぎた辺りで、精神的に仕事が手に負えなく為りました。
今迄は身体のことは黙って働き、段々休み勝ちに為り・・・と云うケースが多かった様に思ったので、前以[モッ]て此の休暇で身体の調子を整え切ると決めて、伝えると、一週間の休暇を戴くことが出来ました。
安心して一週間身体を休ませて戴き、休暇が明けてからは、ちゃんと其れ迄通り働きました。
でも、私が休んで居る間に、運悪く私の調子をご覧に為りに、社長がいらしたらしく、其れが仕事場との喰い違いの始まりでした。
元々覚えが悪いけれど、一度覚えれば中々作業を忘れることの無いのが私の特徴だと思って居ましたが、覚えが悪いのは全部、お薬と病気の所為だと決められ、休暇の件と一緒くたにされて仕舞い、此処を辞めて一度病気を完全に治した方が良いと諭され、新しい子が入って来た頃、私の首は飛びました。
言い方はとても変だけれど、私は覚えの悪い私を見て欲しかった。
厄介な病人、もっと言えば奇人を見るのでは無くて、ひとりの厄介な従業員を見て欲しかった。

とてもやさし過ぎる職場でした。
とてもありふれた職場でした。

そんな職場でも、私を見て呉れる暖かい眼差しが有って、息を潜[ヒソ]めると聞こえる愛の芽吹きが有って。
でも、変えられない。変わらない。
the end.
私は終わって仕舞ったみたい。

ご免ね、其れから、貴方に合わす顔が無くて、身体を壊す日々です。
私は本当に終わって仕舞ったみたい。

次のスタート地点は、何処だろう?
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咲き誇る。

何時も背中を丸めて歩いて居た様に想う。
昼も夜もそうだった。
今日の帰り道のこと。
崖の上を何とは無しに、ふと見上げると。
我が家の庭の早咲きの桜が満開に咲き誇って居た。
夜闇の中でも煌々と、生命の力を降り注ぎ。
泪が止まらなかった。
ぼろぼろぼろぼろ次から次へと止めど無く。
せっせと当たり前の様に花を付けると云う仕事をこなして居たのだろう。
私が死んだ様に眠って居る日も、闘って居る日も変わらずに。
名も無き花も、そうして一生を始め、終えるのだろう。
例え誰一人にも気付かれなくとも。
そんなひたむきさが好きだ。
私が死んで、輪廻転生なんて高尚なものへと加われるのなら、花の種に成りたい。
誰にも気付かれなくても誉められなくてもひたむきに咲く小さな花に成れたら、其れで好い。
人間だった記憶と、遺した人を思い、朝早く早く朝露を泪に代えて、ひっそりと泣ければ好い。

桜の木は巷の桜が次々と花を付ける頃にはさっさと花を散らせ、毎年さくらんぼを実らせる。
今年も笑い乍ら収穫出来ると好い。

ブログは相変わらず未だ通常運営には戻せそうには無いのですが、春の便りを皆様にと、浮上して参りました。
春が来たと思い張り切ってマフラー無しで外出したら思いの外寒くて痛い目を見ました。
花彩はちゃんと、変わらず元気です。
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