極彩色サナトリウム

此処はちぐはぐサナトリウム 灰色の花さえ極彩色に変わりましょう  くすんだの貴方の心さえ極彩色に彩りましょう ご来院の際はお足元にどうぞお気を付けて 

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『まぶた』

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先ずは此方、小川洋子さんの『まぶた』
小川洋子さんは二面性の有る作家さんだなぁ、と改めて実感致しました。
『博士の愛した数式』を明るく暖かな面だと捉えたのならば、『薬指の標本』『妊娠カレンダー』、そして此の『まぶた』がダークサイドと呼べるのではないでしょうか。
勿論どちらも大好きで、小川さんの冷たくひんやりとした美しい日本語には何度読んでも溜息が出て仕舞います。
私は人に小川洋子さんの本を紹介する時、必ず使う表現が有るのですけれど、幼い頃に熱を出して寝込んで居る時に、母親の細く整った冷たい手で頬を包まれる様な、そんな風なのですよね。

さて、ストーリーですが、小川さんお得意の短編集です♪
全部で八つの物語が収録されて居ります。
五作目の「匂いの収集」は、『薬指の標本の』表題作と一貫した雰囲気で、物語も多少似通って居りました。
『薬指の標本』が大好きだった私には大変嬉しかったです。
又、六作目の「バックストローク」は、此処でも紹介した『偶然の祝福』とリンクして居り、ファンには嬉しい造りと為って居りました。
装丁もばっちり内容と合って居て、文句無しの一冊で御座いました。
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