極彩色サナトリウム

此処はちぐはぐサナトリウム 灰色の花さえ極彩色に変わりましょう  くすんだの貴方の心さえ極彩色に彩りましょう ご来院の際はお足元にどうぞお気を付けて 

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自分が何を起こせる? 悲しみで炎も灯せる?

積み重なった不安が遂に溢れ出して仕舞いました。
手元に以前の様な量のお薬が無いのが不安で不安で仕方が無く、得体の知れない恐怖が身を包み、一日中カーペットの上で蹲[ウズクマ]って居ました。
そして夕方、はち切れた様に着替えて、走ってバス停へ向かいました。
目指す先は以前に通って居た病院。
其処はお薬を多く処方することで有名な病院で、私は通い続けた約一年の間、ご存知の通り薬漬けの日々を送って居ました。
なので其処へ行けば又、沢山のお薬を手にすることが出来ると思ったのです。
誰もが其の病院は良くない、藪[ヤブ]だと口を揃えて言います。
藪でも何でも構わないと、追い詰められた私は思って居たし、再びそう感じました。
寝て居た母親には黙って家を出て、ガタガタ震える体を抑え乍ら病院迄の道程[ミチノリ]をやり過ごしました。
病院を掛け持ちするのは当然良くないことで、薬物依存者のする常套手段です。
此処で再び大量のお薬を手にすれば、やっと体から蓄積された大量のお薬が抜けて来たと云うのに、又後戻りをすることと為ります。
自立支援(医療費が安く為る手続き)も、今通って居る新しい病院用に手帳を更新して仕舞ったので、薬価の高いお薬が多く処方されて居た私は、三割負担でも二週間分のお薬代だけで七千円を越すことが判って居ました。
現在働くことも出来て居ない身ですので、当然手持ちのお金は多くありません。
其れでも不安と恐怖を少しでも払拭出来るのならと、病院へ向かったのでした。
約一時間の待ち時間の間、ずっと引き返そうか如何しようかと、吐きそうな程頭を悩ませて居ました。
何度も病院を出たり入ったりして、ぐるぐるぐるぐると考え込んで居る内に、遂に順番が回って来て、診察室の中へ入りました。
先生は別室で短い休憩を取られて居たらしく、一人の時間が訪れました。
そして先生が戻って来られるか来られないかの一瞬の間に、私は診察室の扉を開け、看護師の方を前にして口を衝[ツ]いて出た言葉は、
「急用が出来たので帰ります。」
当然看護師の方は止められましたが、診察券を返して貰って病院を出ました。
出た途端、糸が切れた様に声を上げて泣いて居る自分が居ました。
酷く惨めで不甲斐無く、不安と恐怖と無力感と其の他訳の判らない感情で一杯に為りました。
只、もう嘘は吐きたくないと思いました。
私は家を出る時祖母に、「本屋さんへ行って来る」と嘘を吐き、帰って来たら母親にも同じ様に言う積もりで居たのです。
散々振り回して仕舞って居る母親や、藪と呼ばれて居る前の病院の一分間診療とは違い、親身に為って長いこと話を聞いて下さる今の病院の先生を裏切る行為を、此れ以上したくないと思いました。
長く続いたお薬の離脱症状に耐えた日々を棒に振るのは余りに簡単過ぎて、恐ろしく思いました。
そして来月末に誕生日を迎える大切な友人への贈り物を買うお金を、お薬等に散らして仕舞うのが如何しても許せませんでした。

結局帰ってからも涙腺は崩壊した儘で、何時間も泣き続けて居ました。
今現在も、キーボードから手を離せば不安に呑み込まれて仕舞うのではないかと云う恐怖が体を包んで居て、泪が出て来るのです。
ボロボロの左腕だけが唯一、僅[ワズ]かな安堵感を与えて呉れます。
こんなに弱くて脆[モロ]く、如何し様も無く莫迦で無能な自分が許せません。
早く死ねば好いと強く思います。
けれど診察を断る際に私を突き動かした感情は、おこがましくも"勇気"と類似して居る様に思う其の衝動は、此の先の私の何かを変えて呉れるかも知れないと、少しだけ信じても良いでしょうか?
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