極彩色サナトリウム

此処はちぐはぐサナトリウム 灰色の花さえ極彩色に変わりましょう  くすんだの貴方の心さえ極彩色に彩りましょう ご来院の際はお足元にどうぞお気を付けて 

『ポロメリア』

poromeria_20100601021528.jpg

気が付けば約二年振りの読書記録カテゴリーの更新です。
記録出来て居ない本も数冊有るのですが、此処数年で私の読書量は激減しました。
集中力が長く続かなく為ったのも一因ですが、理由は不明。
スランプの様なものだと自分では思って居ます。
読書スランプ。
もっと沢山読みたいのにな。

ご注意願いたいのは、此の度の読書記録は今迄の読書記録と異なり、"一読者目線"では無く"アーティストCoccoファン目線"で書いて居るのだと云うこと。
スランプさえ抜けて仕舞えば普通の読書記録も書いてゆきたいです。
読書記録から此のブログを読み始めて下さって居る方々もいらっしゃる様なので。

さてさて、そんな読書スランプを掻い潜って、一気に読めて仕舞ったのが、愛すべき歌姫、Coccoさん初の長編小説、『ポロメリア』
今迄貪[ムサボ]って来た雑誌のCoccoさんのインタヴュー記事、そしてご本人が書かれて来た文章、其れから何より紡がれて来た唄から推測するに、半自伝小説であろう作品です。
推測でものを言うのは良くないことですが、ご家族のこと、バレエのこと、生い立ちのこと・・・Coccoさんヲタクならば反応して仕舞う「Coccoさんワード」が始終散りばめられて居りましたので・・・。
ストーリーはと申しますと、"大人"と"子供"の丁度境目の時期に、不安定に、ぐらぐらと生きる主人公の身の回りで起きるほんの些細な出来事と、戻っては来ない大切な記憶の物語。
だと想って居ます。
きらきらと瞬く様な描写、だからと言って詩的過ぎる訳でも無く。
時に生々しくリアルに、どろどろと渦巻く様な描写、だからと言って不快感を誘うことは無く。
身体を小さく縮めて、何度も何度もぼろぼろ泣き乍ら読みました。
そんなに哀しいお話ではないのですけれど、Coccoさんを取り巻く環境や思想は私を酷く共感させるので。
Coccoさんは何時も惜しみの無い"愛"を振り撒いてらっしゃる様に見えます。
其れはもう、命懸けで。
そんな愛が、誰かを抱き締めたく為る様な愛しさが、痛々しい程に詰まった一冊です。
大事に大事に仕舞って置きたい過去を持って、今を必死に生きる人へお勧めの本だと想いました。
Coccoさんファンなら満足出来ること必至!必読です!
Coccoさんに関しては私、盲目的なので、Coccoさんファン以外の方が読んで如何感じられるかは定かでは有りません、ご免なさい・・・。

ラスト数ページの駆け抜ける様な描写が、何時かステージから掛け抜けて行ったCoccoさんの姿と重なって、余りの眩しさが眼の奥に焼き付いて離れません。