極彩色サナトリウム

此処はちぐはぐサナトリウム 灰色の花さえ極彩色に変わりましょう  くすんだの貴方の心さえ極彩色に彩りましょう ご来院の際はお足元にどうぞお気を付けて 

静かに席を立って ハサミを握りしめて おさげを切り落とした

どうも、ご無沙汰して居ります、新年のご挨拶もせぬ儘で更新を停滞させて仕舞い、更新を待って下さって居た方、ご心配お掛けして仕舞った方々には、本当にご免なさい。
花彩は生きて居ります。
生きて、漸[ヨウヤ]く歩き始めようとして居ます。
何から書き始めれば良いだろう。
嗚呼、気が付けばもうこんな時間で、日付が変わって仕舞って居ますね。
取り敢えず今日(昨日)のことを書き連ねてみようと思います。

髪を、切りました。
今度はウィッグでした~みたいなドッキリではありません。
首がスカスカする位に短く切って仕舞ったのです。
記事タイトル、他にもっと今の心境に合う歌詞が有ったけれど、やっぱり此れだって、CoccoさんのRainingをお借りしましたが、私の場合、マイナス(と言うと失礼に当たるでしょうか?)の要素は一切御座いません。
前に進む為に切りました。
もう切らなきゃ歩いて行けないと想って、切りました。
もう随分前から、後ろ髪引っ張るものが重過ぎて、身動きが取れなく為って居ました。
愛しいものも、憎いものも、美しいものも、醜いものも、私の長い長い後ろ髪を引っ張って、今の私にはもう其れ等を抱え切れなくて。
地べたに張り付けられた様な日々が続きました。
重い重い身体を何とか起こして、久し振りにお化粧をして、ロリィタのお洋服にお袖を通して、コルセット絞めて、常備薬に頓服をがばがば呑んで、震える足で、自分の足で歩いて行きました。
電車を何度も乗り継いで、バスに揺られ、約二時間、高校の頃からでしょうか、お世話に為って居る、信頼の置ける、とても大好きな美容師さんの元へ行って参りました。(数年前に訳有って異動に為られ、遠い地へ行かれて仕舞ったのです。)
母と仲が良く、度々お食事等行って居る様な、そんな身近な存在で、高校時代はお店が近所だったので良くひとりで行って居たし、異動が決まってからは母がお車でヘアカットに其方へ向かう折は、母の気分に因りけりですが、私も何度も連れて行って貰って居ました。
前回行ったのは、前の大切な会社のお仕事を辞めた時だったなぁ・・・。
今はもう“店長さん”ではなく、“マネージャーさん”と云う位置に就かれている彼女ですが、私達親子は未だにニックネームの様に、「店長」って呼ばせて戴いて居るのですが、そんな彼女は、私のぐじぐじも、ぐるぐるも、何時だってカラッと笑って(でも軽率な笑いなんかじゃなくて)吹き飛ばして下さる、お花に喩[タト]えるのであれば正に向日葵みたいな方なのです。
前髪ぱっつんは流石に毎月なので近場の海を渡った行き付けの処で済ませて居ますが、比較的大規模なカットは絶対店長にお任せして、元気を、力強い活力を戴いて帰路に着くのが常なのです。
処が年明けに母に「あんたの面倒迄もう見切れない」宣言をされて仕舞ったのは此処にも書きましたが、如何にも何ひとつ母に頼めない、頼れない。
祖父に新年のご挨拶すら行けて居ないのです。
曰く、「そんなんで来られても此方の気分迄滅入って迷惑。」だそうなのも此処に書きましたね。
なので当然連れて行って貰えません。
食事も最近はろくに摂って居らず、体重も三キロ落ちました。(此れはラッキィ。棚ぼたです/笑)
そんな訳で、口が裂けても「連れて行って」等言える状態な筈は無く、抑[ソモソモ]私も良い歳ですし、結局は私が私の足で行かなければ意味の無い行為だったのですけれどね。
んー、何だか今日の文章は回りくどい。調子が戻りません。
お話を進めます。

で、久々に店長の元に行きました。
店長は何時も通り笑顔一杯で迎えて下すって、私のあるお願いも聞いて下さいました。
バッサリ切って、若しも後悔なんてしたら、バッサリ切って下すった店長に責任を負わせて仕舞う。
此れは断固として厭でした。
なので初めの一太刀は私にやらせて欲しいとお願いしたのです。
「壮絶な光景よね」なんて笑って仰りつつも快く承諾して下さり、美容師さんの命である鋏を手渡して下さりました。
じゃぎじゃぎじゃぎ・・・じゃきっ。
私と一緒に愛しい処も、憎い処も、美しい処も、醜い処も駆け抜けた、大事な大事な黒髪ロングヘアー、一瞬で見事にちんちくりんに為りました。
左手にはずっしり重い感触。
腕を切るよりも何よりもずっとずっと痛くて、でも其れは私に必要な工程で。
泪がぼろぼろ出て、でも隣で店長が「其の顔、今から笑顔に変えてあげるからね」なんて仰って下さるから、もう余計に泣けて来て。

私は何時も、「地毛ですか?」って訊かれる程真っ黒な、腰迄有るロングヘアーがアイデンティティで、個性とか、そう云うものを殆ど全部髪の毛に託して居ました。
「手入れが大変でしょ?」
ううん。
「鬱陶しくない?」
ううん。
「さらさらで綺麗だね。」
本当?有難う。
何ひとつ苦じゃなかったよ。
誇って居た部分すら有った。
でも屹度[キット]髪の毛に其れだけのものを託すには、荷が重すぎたよね。
思い出すのにしんどい過去も有る。
でも優しい過去だって有る。
全部引き摺って来て呉れた私の髪の毛。
確かに後ろ髪引っ張るものは重くて仕方が無かったけれど、今迄生きて来た中で“私の黒髪ロングヘアー”が無くては、決して今の私は無かったと確信します。
大役を果たしたのだと、想います。
お疲れ様。
もう良いよ。
私は此れからの道を歩むから。
此れからは、髪の毛に頼らなくたって強い確固たる個性を発してゆきたい。
此の足で歩いて、又愛しいものも、憎いものも、美しいものも、醜いものも見て行くのです。

カット中もカット後も、殆どでろでろ泣いて居ましたが、充分満足出来る様に、店長は仕上げて下さいました。
今は未だ泣くけれど、優しい言葉なんて降って来ないけれど、取り敢えず立ち上がって一歩を踏み出したから。
私は歩く。
歩くよ、私のペースで、スピードで。
真っ暗な部屋で、祈る様に強く縮こまって、泣いて居た私はもう居ない。
歩いて行くんだ、此の足で。
同時に私は私をリセットしてゆく。
そんなこと人間が到底出来る筈も無いけれど、少しずつ終わらせたいんだ、色々なことを。新しく始まりたいんだ。色々なことを。
髪の毛を切った位で変わるものなんて極小数だと本当は知って居ます。
急には無理なことも、知って居ます。
だから私のペースを見付けて、歩いてゆけたら良いと想うのです。

何だか又凄い長さに為って仕舞いましたが、最後に、AさんBさん関係の愚痴に真摯にメッセージを下さった方々の、お名前だけでも挙げさせて戴ければと想います。
何度も何度も画面の前で突っ伏して泣きました。
余りにも暖かなお言葉に囲まれ過ぎて仕舞って。
みぃ、紫苑ちゃん、月姫ちゃん、marinaさん、みりすちゃん、chibaさん、kemeさん、透子さん、なつさん、優離さん、kumikoさん、紅音さん、町子さん、叶さん、采さん、みやのさん、サクライさん、あこさん、つくねさん、名無しさん六名。
本当に何とお礼申し上げて良いか判りません。
こうして又、ひとつの問題を乗り越えて生を繋ごうと想えたのも、あなた方のお陰です。
生きて書いてお返ししてゆくしか私の小さい脳味噌では思い付きませんが・・・
心の底からの有難うと、愛を込めて。


花彩拝


■おまけ
PA0_0019.jpg
飛行機雲は消えて仕舞いました。
PA0_0020.jpg
こんな田舎駅。
PA0_0018.jpg
もっさもっさ。頭が転がって居るみたい。(ホラー・・・)
PA0_0017.jpg
掻き集めるとこんな量。
PA0_0016.jpg
正真正銘花彩の地毛です。
PA0_0000.jpg
カメラ向けたらやっぱり泣いて仕舞ったので、今日は此の位の恥晒しで勘弁してやって下さい。
ちゃんとした(?)お写真は又上げます故。