極彩色サナトリウム

此処はちぐはぐサナトリウム 灰色の花さえ極彩色に変わりましょう  くすんだの貴方の心さえ極彩色に彩りましょう ご来院の際はお足元にどうぞお気を付けて 

咲き誇る。

何時も背中を丸めて歩いて居た様に想う。
昼も夜もそうだった。
今日の帰り道のこと。
崖の上を何とは無しに、ふと見上げると。
我が家の庭の早咲きの桜が満開に咲き誇って居た。
夜闇の中でも煌々と、生命の力を降り注ぎ。
泪が止まらなかった。
ぼろぼろぼろぼろ次から次へと止めど無く。
せっせと当たり前の様に花を付けると云う仕事をこなして居たのだろう。
私が死んだ様に眠って居る日も、闘って居る日も変わらずに。
名も無き花も、そうして一生を始め、終えるのだろう。
例え誰一人にも気付かれなくとも。
そんなひたむきさが好きだ。
私が死んで、輪廻転生なんて高尚なものへと加われるのなら、花の種に成りたい。
誰にも気付かれなくても誉められなくてもひたむきに咲く小さな花に成れたら、其れで好い。
人間だった記憶と、遺した人を思い、朝早く早く朝露を泪に代えて、ひっそりと泣ければ好い。

桜の木は巷の桜が次々と花を付ける頃にはさっさと花を散らせ、毎年さくらんぼを実らせる。
今年も笑い乍ら収穫出来ると好い。

ブログは相変わらず未だ通常運営には戻せそうには無いのですが、春の便りを皆様にと、浮上して参りました。
春が来たと思い張り切ってマフラー無しで外出したら思いの外寒くて痛い目を見ました。
花彩はちゃんと、変わらず元気です。